お陰様で茶湯・晴山は開店30年を迎えることが出来ました。
この度は感謝の想いを込め、11月11日(日)~11月15日(木)まで記念の大茶道具展を開催致します。
皆様のお越しを心よりお待ち申しあげます。
平成三十年 爽秋
お陰様で茶湯・晴山は開店30年を迎えることが出来ました。
この度は感謝の想いを込め、11月11日(日)~11月15日(木)まで記念の大茶道具展を開催致します。
皆様のお越しを心よりお待ち申しあげます。
平成三十年 爽秋
<霜月>今月の《道具》 呂宋 茶壷 土田友湖仕立
11月は各御家元でも 今期初めての炉が開かれます。この時期「新茶」を「茶壷」から取り出し茶臼で挽き頂くこと、が口切りの意味でもありますが、近年では茶そのものの保存技術が向上し年中上質の茶を頂くことが出来る時代となり、逆に「今年の茶」の有り難さが分からなくなってしまってもいます。ですから尚のこと「しきたり」としての「開炉、口切」の姿は大事にしたいと思います。
呂宋 茶壷 とは
天正期(1573-1592)の茶壷鑑賞盛行と価格高騰に目をつけた我が国の貿易商、呂宋 助左右衛門(るそん・すけざえもん)が、文禄三年(1594)にルソン島より多くの壷を輸入し、茶壷として豊臣秀吉はじめ織田有楽・ 浅野長政らの諸大名や茶人たちに売却したことが『当代記』『紺屋文書』によって確認されます。 るすん壷の語はこの『紺屋文書』が初現のようです。
この時以来慶長(1596-1615)末年ごろまでに輸入された壷も、多くは中国南部産の壷であり、東南アジア諸島産の壷は僅少であったと考えられています。
これ以前に輸入され既に真壷としで珍重されていた古渡りの茶壷と、これら新規渡来、今渡り・新渡りの輸入壷とを区別して「るすん壷」 あるいは「新真壷」と呼んだのですが、寛永期(1624-44)ころよりその区別は混乱し、古渡りの茶壷・清香・真壷・連華王をも含めて、輸入茶壷のすべてを呂宋壷と総称する者も現れ、ついには呂宋壷の称は輸入茶壷のうちの上等品を指すなどといった解釈も生まれました。
これらの茶壺は、嘉祐年間(1056-62)には広東省仙山市奇石村で生産され始めていたと知られ、我が国への輸入もおそらくは十二世紀中、遅くも十二世紀初頭には開始されていたことが確認されています。
ご無沙汰しておりました。茶湯・晴山です。
永らく投稿を見合わせておりましたが、この度ブログを再開する運びとなりました。今後とも宜しくお願い致します。
〈神無月〉今月の《道具》
〔享保年間 大西五郎左衛門 作 屋根釜 大西浄長極〕
江戸大西家の初代大西家大西定林(? —1727。名は延貞、通称は五郎左衛門・元禄年間活躍)は、父、大西家二代浄清と叔父の浄久とともに江戸に出ます。
その後定林は江 戸にとどまり、江戸大西家を興し古田織部、小堀遠州好、片桐石州の釜を制作。江戸大西家は京釜とは異なる独自の作風を伝えていましたが徳川末期に絶家してしまいました。
この釜はニ代 五郎左衛門( 延享元年没(?~1744)享保年間活躍 )の作、屋根釜です。
江戸大西二代五郎左衛門は定林の子で、いわゆる享保年間・五郎左衛門といわれます。最初は五兵衛を名のっていたようで、五兵衛の共箱がときたま見受けられます。二代五郎左衛門も先代定林に似た作風ですが、やはり京作とは全く異なった作風で、細やかな地紋があり地肌はつるりとした、雅で美しいものが多く見られます。
本作も、苫屋形で四方に設けられた瓢箪の釻付と繊細な地紋が特徴となっています。この時期、十月のわびた風情を演出するのに面白い釜ではないでしょうか?
春には専用の鎖で、釣釜で使ってみました。
急に厳しい寒さになってしまいました。新潟もここ数日荒れ模様です。
昨日今日は雪(霙)もちらつきました。
明日は(日付変わって今日ですが)展示会の後の初めての講座です。
茶湯とも関係の深い「お香」の始まりや、日本国内での禅の広がり、鎌倉五山などのお話しです。
まだ、小間以外は炉に灰を入れていません。土曜日には道具の入れ替えを含めて大仕事です。書ける語句は大徳寺三玄院長谷川寛州師の「今朝開炉」毎年恒例です。
おかげさまで25周年の記念展示会、無事終了させて頂きました。
大勢のお客様にお越し頂き、感謝に堪えません。
450点と謳っていましたが、実際は750点用意していました。その中から
茶湯・晴山の展示会に相応しいものや、御流儀によって入れ替えもしていましたので
期間中何回来て頂いても新たな発見があったと思います。
特に「長次郎」「常慶」「道入」と楽家三代の黒茶碗を展示できたことは
主催者としても光栄でした。特に「常慶、黒茶碗」のは二十五年で初の取扱となりました。
一入こそなっかものの以後「宗入」「一元」「左入」「長入」「了入」「旦入」「慶入」「弘入」「惺入」と歴代の楽茶碗もご覧頂くことが出きました。
この様な会を催すことが出来ましたのも
お越し頂いたお客様は勿論のこと、今まで当店でお買い物をして下さった皆様、またご協力下さった関係各位、ご縁を頂いた後老師方、等々多くのお人方のご縁を思うと感謝に堪えないところでございます。
皆様本当に有り難うございました。これからも皆様の「茶湯」にお役に立てるよう努力して参ります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。