茶湯・晴山 秋の大茶道具展 第25回記念大会開催

11月4日(振替休日)~8日(金)の5日間
       ( 3日午後1時より、特別内覧会開催)

おかげさまでこの11月で開店から満25年目を迎えます。これも偏に皆様方のご愛顧の賜と感謝申し上げます。

今年は11月、秋の大茶道具展第二十五回記念大会として開催、四半世紀に亘る感謝を込め皆様により広い茶道具の世界を楽しんでいただけるよう、皆様のご期待に添えるよう、数多くの逸品茶道具を一堂に、一層努力して、皆様のお越しをお待ち致しております。

450余点の古今の茶道具の品質ならびに展示数、共に新潟では最高の品揃えかと存じます。勿論、価格にも自信を持っておりますので、どうぞご期待の上ご来場下さい。

【主な出品茶道具】
大徳寺歴代墨跡、千家各流、宗偏流、石州流はじめ各御家元歴代茶道具御書付物、千家十職茶道具、有名作家茶道具など、現代作家の作品から時代を経た茶道具まで約350点の品揃えは新潟では質・量共に最高の規模かつ、安心価格で提供させて頂きます。またお手軽な茶道具も数多く展示しております。駐車場も完備致しておりますので、お気軽にお出かけ下さい。

 

 


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新潟会場の講座でした。

雨は夜だけで、まあまあの天気でした。
今日の新潟の講座は「奈良時代から平安時代のお茶」
明庵栄西禅師以前、四百年も前から日本ではお茶を飲んでいました。
平安時代の遺構から陶器製の風炉釜も発見されています。
てことは、南浦紹明が宋から持ち帰ったはずの「風炉釜」以前に日本には
風炉釜があったてことです。これは大変!
なんてね、考えても見て下さい。中国の長い歴史を鑑みても、
正座(安座でも良い)して茶を点てる風習があったかどうか。
あちらでは腰掛けてお茶を点てたり呑んだりしているのです。
では台子はどんな風に用いたのでしょうか?

①テーブルの上に置いて扱った。
②床において腰掛けながら茶を点てた。
③元々中国にそんなものはない。

さて答えはどれでしょう。

それではまた、バイバイ!


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二十年に一度

今日は二十年に一度の「式年遷宮」の日。
出雲大社でも遷宮が行われる特別な年となりました。
当地からはいずれもいささか距離があり、まだ一度も訪れたことはないのですが
ぜひ、一生に一度は訪れたいものです。

茶道具にもちなむものも多くあります。この様な機会に
ぜひお使いになってはいかがでしょうか。

淡々斎好だったでしょうか「白石籠」は菓子器としてもご馳走です。


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今日から10月 茶湯では「名残」の月です。

本来、唐銅と鉄の風炉の扱いは異なっていなかったようですが、
利休さんの頃からか、徐々に「鉄風炉は・・・」といった雰囲気が出てきたようです。
それを決定づけたのがおそらく「窶風炉(やつれぶろ)」ではないでしょうか。
そもそも窶風炉は、台子にも載っていた大振りの鉄の鬼面風炉でした。
やがて、炉の流行や、炭手前が行われるようになり
利休らにより新たに創作された小ぶりな風炉用の釜の登場などにより、
それまで鬼面の風炉に載っていた大振りな「切合風炉釜」は底を改められ
炉釜に作り直されていきます。
釜の再利用は可能だったのですが、いかんせん室町時代からの鉄の鬼面風炉は
古作の名品でありながら、その用途を失ってしまいます。

そこで利休は与次郎に命じ、それら大振りな鉄鬼面風炉の欄干(釜が架かる部分)などを
げんのう(ハンマー)で打ち壊し、五徳を据えて用いる「窶れ風炉}を生み出しました。
にわかには信じられないかも知れませんが、おそらく事実です。

多くの人々は「茶人はものを大切にするので、古く銹びて朽ちてしまった鉄風炉も
大事に名残の時期に使うのだ}などというまことしやかな美談を信じているかも知れません。

果たして鉄風炉が都合良く「欄干部分」から朽ちていくものでしょうか?
鉄の風炉でまず銹が生ずるのは灰の付いた部分です。もし手入れの行き届かない状態で
灰をいれっぱななしの鉄風炉があるとしたら,果たしてどこからさびていたんでいくでしょか?

答えは簡単です。風炉の底、あるいは脚部からでしょう。
よほどがんっばって(?)欄干部分が朽ちるまで銹びさそうとすれば、
すでに灰を止める底はなくなり脚部もいずれかに穴が開き、
少しでもさわれば崩れてしまうような代物と化しているのではないでしょうか。

茶人がものを大切にするのは事実です。
利休はそれを大切にする以上に「使えるもの」にするため
原形にこだわらなかったのでしょう。むしろ、破壊することで「使えるもの」にすることが
大事だったのかも知れません。

以後、鉄風炉はこのイメージから「侘びもの」のレッテルが付いてしまいます。

DSC_0037写真は淡々斎好「常磐風炉(釜添え)」の本歌「角谷與斎」作のものです。
玄々斎が好まれたときには「炉風炉いつでも使える釜」として「常磐」と名付けました。
勿論、風炉で用いるときも年中使える重宝なものです。

 

 


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今日は中秋の名月。

近年まれに見る全国的に晴。という旧暦の8月15日です。
お月見されましたか?

秋のお茶会シーズンが始DSC_0070まりました。そんなか新潟会場の講座でした。
茶道史の6回目。
日本陶磁史の始まり、土器、土師器、須恵器のお話しで
一番受けたのは本物の須恵器を見ながらのところのようでした。

このの写真の壺は、おそらく6世紀頃の有耳瓶須恵器です。
佐渡の出土です。

ほかに猿投窯の碗なども紹介。現物に触れながら講座を行っています。

 

 

 

 


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