川嵜和楽
「文政年間祇園八坂神社門前茶屋短冊楼ノ主、短冊屋七左衛門の始めた樂焼の礎を二代七兵衛より「樂焼の短冊屋」として樂焼一筋の研鑽に勤め、爾来百五十余年にわたり、その伝統を守り続けて参りました。その間宮中よりご下命を賜る栄にも浴し、各宮家にも珍重され、又大正七年秋には東郷平八郎元帥後入洛の際、当工房へご来遊賜りその節「和楽」なる直筆の号を拝領しましたので、その後「和楽」の屋号にて、茶道に適する樂焼の窯元として続承し、今日に至ったのでございます。」=川嵜和楽略歴より。