予算
釜は茶碗などの陶器と違い、まず壊れることはないので永く使用することになります。またほかの茶道具に比べると大きく、重く、片付ける場所も気になりますので、数多く持つことは少ないと思いますので、慎重に選んで頂きたいものです。ではいくらぐらい用意したらよいのでしょうか。まずは釜のみの金額で考えていきましょう。
◎1万円以内
残念ながら、風炉を手にすることは・・・。慌てず時が来るのを待ちましょう。
もちろんそれ以外にも「五徳」が必要となってきますし、これですらそれぐらいは掛かりますよ。
お稽古用低価格帯
とりあえずお稽古に向く釜は手に入れることは出来ます。
必要且つ充分な、お稽古用の風炉をご紹介しています。
(茶会向きとはいえません。あくまでも稽古用としてお使い頂く方が無難でしょう。)
土風炉では日頃の稽古でも(金額的に)惜しげなく使えます。
金谷浄雲、金谷宗林の唐銅風炉なら予算内です。
九州黒陶土風炉窯蒲池窯の土風炉なら本格的燻焼土風炉ですので、塗料のひびや欠落はありません。
高岡般若勘渓の風炉ならこの価格帯から、しっかりした物が選べます。
風炉の種類も豊富です。
これぐらいの予算からしっかりした物があります。作家により楽しめる風炉が手に入ると思います。
唐銅風炉=◎30~50万円
唐銅風炉の場合、これぐらいの予算だと、どうも中途半端な感じは否めません。同じ作家で仕上げを良くした物や、特別自慢できるほどの作家の物は見あたらない気がしますが・・・。稽古用なら、もっと安価な物でも充分です。
気長に待って頂けるなら、出物(古物・時代物・書付物)などもあります。
茶湯・晴山では、豊富な選択肢や、製品のコストパフォーマンスの上から厳選し、上記の基準でお薦めしています。