唐銅・青磁・染付などの水指
唐銅(金属器の水指)
唐銅の水指は基本的には「皆具」と呼ばれる四点セットのもので単独で用いることは出来ません。
そのほかの金属器の中には「砂張の平水指」や「毛織の抱桶水指」などがありますが、使い道が決まっているものが多く、例えば「砂張の平水指」は紹鴎棚にもちいます。
「毛織の抱桶水指」は夏場によく用いられますが寒い時期はいかがなものでしょうか。
また後の世には「七宝製」などありますが、
基本的には「皆具」を除けば、ここから所持する必要はない物です。
それぞれ箱入りですので、保管もしやすく
石州流の方が手にする最も好ましい一点です。
茶湯・晴山特別企画で製作、残り3組のみの販売です。
再度製作すると地金高騰のため350,000円ほどになってしまいます。お早めにお申し込みください。
青磁(象眼青磁を含む)
室町時代には多く用いられた記録がありますが、現代ではあまり見かけることはありません。好物や平水指、紹鴎棚用などに用いられる事はありますが、特殊な用法となります。
染付・祥瑞・呉須・安南など(コバルト顔料を用いた主に磁器質の水指)
江戸時代前期、遠州の時代から盛んに用いられるようになりました。もっぱら棚に入れて用いるほか長板などにも使用します。何れも塗り物か唐木の棚が似合うようです。
時代から定型があり、現代の写し物はその範疇で選ぶことをお薦めします。
染付=桶側、葡萄棚、末広竹の絵、芋頭(山水地紋)などが上げられます。
祥瑞=袋型、蜜柑、腰捻子、鎬(しのぎ)など。
それぞれ幾何学模様を組み合わせた緻密な絵付けが特徴です。
呉須=菱馬、人物紋菱形、などがあります。
濁ったコバルト顔料であっさりと線描きされた地紋が特徴です。
安南=ベトナムで焼かれた野趣味のある図柄で 舟人物紋、龍紋、等があります。
コバルト顔料が流れにじんだところを鑑賞します。