茶湯灰精製のためのお道具ご案内
晴山はよりよい茶湯のために、作りやすい灰のために多くの器具をご紹介致しております。
その第一は「六法式」灰篩です。茶湯・晴山の灰講座のテキストの中で下記のように説明しています。
労力の無駄1=篩が「ダメ」な場合。いくら篩っても間違った目の篩では荒い灰がすり抜けて結局、ダメな灰になってしまいます。「正しい篩」を用いましょう。 |
そう、灰篩の目が合っていなくては、けっして良い灰は出来ません。ところが、今も一般の茶道具店、茶の販売店などで市販、入手可能な「灰篩」は灰形作りに適した灰を篩い抜ける、正しい目の灰篩はありません。
そこで、よりよい灰作りに適した灰篩を開発、販売することとなりました。広く多くの方々に、お手元にお届けするためご紹介させて頂きます。
灰篩三点セットの内容
1.荒目=篩いとしては大変大きな間隔を持った物ですが、「炉灰」を篩う目的の他、火消し壺や使い終わった灰を大篩いするのに必要な物です。繰り返しの使用や重量にも耐えられるよう「溶接」して固定をされています。これはすべての六法式灰篩に施されています。
2.中目=篩いとしては一見細かい間隔を持った物ですが、新しい「風炉灰」や使用後の灰からゴミを取り除き篩うのに必要な物です。
3.細目=「中目」篩った灰を「細目」で篩ってようやく使える「風炉灰」になります。ですからこの二点は不可欠なセットです。繰り返しの使用や重量にも耐えられるよう「溶接」して固定をされています。
六法式灰篩(細) | 六法式灰篩(中) | 六法式灰篩(荒) |
炉用荒目灰篩
篩いとしては大変大きな間隔を持った物ですが、「炉灰」を篩うには欠かせません。
その他、火消し壺や使い終わった灰を大篩いするのに必要な物です。
繰り返しの使用や重量にも耐えられるよう「溶接」して固定をされています。これはすべての六法式灰篩に施されています。
灰匙
いかに腕が良くとも灰匙の形状が正しくないと決して綺麗な灰形は仕上がりません。灰匙は「六法式灰匙」をお薦めします。
晴山店主は現在まで約40年間、通算数千個の灰形を作る経験の中でもっとも作りやすい灰匙と結論づけたのがこの灰匙です。自信を持ってお薦めします。 灰形入門用としても最適ですが、末永くお使い頂けます。
基本の「二文字(一文字)押切灰」では、 主に灰匙①と灰匙②を使用します。
灰匙③は狭いところ、灰匙④は遠山灰などに用い、灰匙⑤はより細かい作業用、灰匙⑥は丸灰に用います。
様々な灰形に対応できるよう6本セットとなっています。
灰ならし専用筆
一度使うと手放せなくなる、便利な灰専用の筆です。
自信を持ってお薦めします。
回転台・底取・筋棒
使いやすさを実感します。安定感抜群の回転台です。
普及品では再現できなかった柄の部分が使いやすくカーブしています。炉中での取り回しがしやすいのは、使う人の身になって造っているからです。炭火の取りこぼしも少なく、価格はお手頃に抑えています。
これまでにない、太、中、細の三種類をセットにした茶湯・晴山オリジナル・火入用筋棒です。
特徴
①火入の大きさや場所の違いにより筋の太さを選べ、火箸を用いた場合に比べ繊細な筋が引けます。
②木製の柄を付けていますので握りやすく、熱くも成らないので長く持っていても安心。
③2本を用いて火箸のように火を扱え炭を入れるときにも細かい作業に便利です。
ぜひ使いやすさを実感してみて下さい。