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juku_rodan01.jpg(炉壇)

五行で現わされる事象から中央は木火土金水でいう「土」であり色は五色の内「黄色」という事になります。

そして炉壇は殊に茶室の基本である四畳半では部屋の中央にあります。この事から黄土で塗られた土の「炉壇」が用いられる事になります。

勿論数百年に亘り使用されたのですから防火上も最も安全なものでもあります。

炉壇師として著名な「片田義斎」さんの所で京都市の消防署が調べたところ炭を焚いた状態で数時間が経過した段階で内部の温度が七百度ほどでも炉櫃の外の表面温度は三十八度ほどであったそうです。

土で塗っただけですから釜にも優しくもし当たっても釜を痛める事がありません。また炉の開口部よりそこに向かって広がっており火の起こりも一段と良くなるよう工夫されています。またどんな炉縁を載せてもその色合いが非常に映えるといった点も大きな特長でしょう。他の物と区別するためこれを称して「本炉壇」とも言います。欠点としては、高価である、重い、欠けやすい、塗り替えが必要等といった点が上げられます。

一方、最も良く見掛けるものに「銅板」で出来たものがあります。これは、加工がしやすく比較的安価で塗り替えも必要が無いため普及したもので「炉壇は銅製」の物と思い込んでいらっしゃる方も多くいらっしゃいますが勿論、銅ですから緑錆(ろくしょう、銅の錆び)が出たり変色したりして見た目は余り良くありません。

「鉄製」の物は錆びによって灰を痛めます。他に「陶器」で出来たものは破損しやすいといったもんだいがあります。いずれも「色合い」も良くなく「底すぼまり」になっていて火の起こりも悪いのであまりお薦めできません。

「石炉」と言うものもあり、これを正式とする流儀もあるようですが重い、高価であると言った点であまり見掛けないようです。

正式なサイズ色合いではない「銅製、鉄製、陶器製炉壇」は「代用品」と考えた方がよいでしょう。

最近では「金属の上に耐熱塗装で本炉色」に仕上げたものが出回っており比較的安価で畳の中では見た目は本炉と変り無く炉縁の映えも良いようです。正式なサイズかを調べお使いになっても良いでしょう。

 

(炉縁)

炉には「炉縁」を載せ使用しますね。これも室町時代に発生を見、大きさも様々だった物を大きさを利休と紹鴎との相談によって現在の一尺四寸四方の形になったとされています。高さも二寸二分となっており、流儀によって異なることはありません。ただ、例外として「南方録」の規定による「江戸間」サイズの炉縁を使用する流儀(大日本茶道学会)もあります。

広間には「塗、蒔絵の炉縁」を小間には「木地の炉縁」「四畳半」ではどちらかを「部屋の用い方」に合わせ用いるのが一般的です。その違いは、どちらが「侘びに近い」かで決定すると考えてはいかがでしょうか。

 

(灰)

灰はそれを見ればその人の茶に対する心入れが判るとまでいわれるほどの道具です。良い灰ばかりは金銭で求める事が出来ないため昔から茶人はとても大切にし、箪笥に仕舞うとまでいわれています。火事や水害の際真っ先に灰を持出したともいわれるくらいですからその大切さがうかがえます。なぜそこまで灰に拘るかというと、「灰」は茶人の最も気持ち入れをする「湯相、火相」に大きく関わるからです。

炉に用いる灰と風炉に用いる灰はおのづと異なってきますが、いづれの流儀も「風炉」に用いる灰は肌理(きめ)が細かく柔らかな「帛紗灰」などを用い「炉」には「霰灰」「粒灰」を「湿し灰」にして用います。

炉、風炉とも手入れを良くし長年たった灰は見事なもので侘び茶人の求める理想はそこに現れるといっても過言ではないでしょう。

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