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茶湯 晴山

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好の皆具の出現

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仙叟好夕顔皆具

 ところが実証は出来ませんが、江戸初期の大名茶人片桐石州(一六〇五~七三)の「石州好唐銅皆具」の素材は唐銅で統一され「皆具」となっていますが、形状に統一感がなくどうやらこの「珠光所持・天王寺屋伝来皆具」を仮託した物ではないかと想像できるものがあります。
 ほかに江戸時代初期では元伯宗旦四天王の一人、山田宗偏(一六二七~一七〇八)好の唐銅皆具が挙げられます。

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仙叟好夕顔皆具

 裏千家仙叟宗室では「仙叟好夕顔皆具」があり、真鍮製に夕顔地紋が線刻されていて、五作浄益の作が伝えられていますが本歌は残されていません。この夕顔皆具は、十代認得斎の時代になって、好みの夕顔台子に全わせた夕顔皆具が尼御所の宝鏡寺に納められているので、この頃には「皆具」の意識が確立していたと考えることができるのではないでしょうか。
 少し遅れて表千家では六代覚々斎(一六七八~一七三〇)の「渦紋唐銅皆具」があります。
 いずれも金属製の皆具であり今に見るような「陶磁器製」の皆具は時を待たなければ登場しません。

陶磁器の皆具

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玄々斎好 紫交趾夕顔絵
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皆具 永楽保全作 碌々斎箱

 現存する陶磁器の皆具として早い例と考えられるのが、永楽家十一代 保全作の「紫交趾夕顔絵皆具(玄々斎好、碌々斎書付)」でしょう。これは前述の仙叟宗室では「仙叟好夕顔皆具」の意匠を取り入れた物です。
 その後は無限斎好の「青交趾渦皆具」(永楽即全作)や「黄交趾宝尽皆具」(同)、「目糸目唐銅皆具」(中川浄益作)、「菊唐草彫皆具」(大西浄中作)などの皆具が残され、また鵬雲斎家元に「交趾ツボツボ紋皆具」(永楽即全作)、「金欄手菊絵皆具」(同)、「南陵皆具」(中川浄益作)、「南陵銀杏彫皆具」(同)などの好みがあるなど、古くより使用されてきた唐銅や陶磁器や、流儀による家元方の好み物も多くあります。
 時代が下がり茶匠や陶工の作意、発案により染付や、交趾また仁清物等の皆具も作られていきます。
 これらはいわゆる「伝物」に用いるというより近世の広間、大寄せの茶会に華やかさを添えるために用いる方が良いでしよう。

次は個々にその変遷を見てみましょう。

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