各流儀共通の棗、薄茶器の揃え方
中棗を基本として考え、揃えていくとよいでしょう。
絵のついた物にあこがれて、蒔絵の物もほしくなると思いますが、
その際は稽古物としては「利休好」を中心に選択すれば、永く使えると思われます。
有名なところでは「笹露蒔絵棗」が挙げられますが、ほかには「桐蒔絵」「菊蒔絵」の中棗
スタンダードな蒔絵では「高台寺」を挙げておきます。
ほかには扱いを覚える意味でも形状として「平棗」などもあっても良いでしょう。
「棗」
まず、稽古はじめに「帛紗捌き」を習った後、最初に扱う茶道具が「棗」です。
「中棗」を用いるのが基本になるのは流儀を問いません。
「黒中棗」
基本と考えて、持っているとよいでしょう。黒中棗は扱い方の基本を身につける上で最適な物になるだけでなく、大きさの基準でもあり、包帛紗、大津袋、或いは仕覆を用いることで濃茶にも用いることがあり、永く用いることが出来ます。ですから、出来ればプラスチックや手頃な物よりややしっかりした、塗りの物を手にすることをおすすめします。
「利休好」