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「ネットで楽しむ茶事十二ヶ月」=茶の七月(暑気の茶湯)


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河床で涼しく

梅雨明けが待たれるころとなりました。
 うっとうしい梅雨の時期には茶も湿り勝ち、爽やかに過ごせる取り合わせを考えたいものです。
利休の言葉にもあるように「夏はいかにも涼しきように・・・」という工夫を致します。
「瀧」や「水」「風」などの語句の入った掛け物など亭主のひとしお涼しさの演出でしょう。
 若い頃は夏の日差しの中での活動が好もしくも思えましたが、近年は紫外線の有害さが言われるようになり、日よけ対策に熱心な時流となりました。
 重ねて地球の温暖化とそれに伴うエネルギー問題などなど、我々を取り巻く環境も様変わりしています。
 江戸時代のような超省エネは無理でも、茶湯の中には暑い夏を涼しく過ごせる多くの工夫があります。エアコンのスイッチを切らないまでも、やや高めの設定でも快適に過ごせるアイデアは溢れているようです。何せ扇風機もなかったのですから。


夏の花入?

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夏ならではの風情

「籠の花入」もそのイメージから夏に良く使われる茶道具の一つですが、良く「籠の花入は風炉の時期にしかえませんか?」と聞かれることがあります。そんな時は「よほどの唐物か何か名物以外は避けた方が良いでしょう。」とお答えしております。
 山田宗偏がかの「討ち入り」の日の十二月十四日に吉良上野介に用いさせたのが「利休の桂籠」、という特殊な例はあるにはあるのですが。炉の時期にしか使えない花入は無いのにどうして、といわれると困りますが茶の湯は何より季節感を大切にします。
 風炉の時期はまた花も豊富ですし、籠の使いようもあります。花入は真になるほど花は少なくとも良いとか、花籠のイメージもあり草花を盛り込み風情も悪くはないのですが、何より見た目の涼しそうな籠の花入を五月の初風炉でさえ遠慮したいくらいで、ましてや冬に使うのはどうも感心しかねるのですが。
 逆に近世、夏物の茶道具パンフレットなどによく出ているもので「水」を連想するせいか「舟の花入」を風炉だけのものと思っていらっしゃる方も多いようです。

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砂張釣花入 松本舟

もともとは「唐物の砂張の釣舟花入(元は食器でしょうか)」俗に「天下三舟(淡路屋、針屋、松本)」など名物の花入から色々に変化し「のんこう(樂家三代 道入)」の楽焼釣舟花入「くわてき」は今は失われましたが、唐物砂張花入「貨荻(かてき)(中国の伝説中の人物で舟を初めて造った人の名から取ったとされる)」の写しだったり、元伯宗旦から始まる「竹の釣丹」などもやはりそれらに倣(なら)ったものでしょう。
 夏の時期ばかりでなく、お正月に宝船として見立ててもよいでしょうし、卒業や就職、栄転、開店、新席開きなど出船=旅立ちを表すこともできます。
 私も花入といえば置くか掛けるかが多い中で釣舟花入に限らず「釣花入」は大好きな花入の一つです。
ことに風炉の時期は「蔓物」の花も多く、下がる活け方ではえる花入として好まれる物でしょう。

夏の風炉

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涼やかな風炉の取り合わせ

何せ暑気の盛り、火を使う場所「風炉」にも暑さ対策が求められます。
初風炉から使い始めた「土風炉」などもそろそろ火の見える鬱陶しさからやや敬遠される頃となりました。
この時期「切合風炉釜」などは火が直接目にはいらないように覆っているところから多用されます。
「琉球風炉」や「朝鮮風炉」小振りな「鬼面風炉」などがそうです。
 同じ理由で土風炉であっても「透木風炉」「鳳凰風炉」などに用いる「透木釜」も夏のこの時期使われます。
 またほかに「小雲龍釜」など小振りな釜に小振りな風炉を取り合わせ「暑苦しさ」を少しでも和らげようとした工夫であり、クーラーで涼しくできない時代からの「耐暑法」ではないでしょうか。
夏の点前としてすぐ思い付くのは「洗い茶巾」「絞り茶巾」など夏ならではの趣向、それにも用いるところから「平茶碗」「馬盥茶碗」や「平水指」の「大蓋」や「割蓋」の物は水が多く見えてみた目涼しくなります。

 平水指の中にも「雷盆」と呼ばれるすり鉢を利用した物また水に関するものとして木地や銅の「釣瓶の水指」などが多く使われるようになります。

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金属の茶道具も「五行」でいう「金、水を生ず」ということから「モール抱桶水指」「砂張平水指」や「砂張青海盆」「南鐐干菓子器」など好んで使われます。
 近年では「バカラ水指」などガラスの器なども取り入れられていますがあまり多用するとさすがに「軽すぎる席」が出来てしまいます。
 暦の上では「秋」となる七月ですが、実際の暑さではこれからが夏本番、茶の湯での工夫次第でうっとうしい季節も気持ちよく過ごせる工夫が何よりでしょう。

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