石州流茶道研究の報告とは
この文章は、茶道 石州流を学ぶ人、全ての手に渡ってほしいと思って書いています。
他の茶湯流儀を学ぶ人たちは、その流儀に入門する、あるいは
学んでみようの思うときには、様々な書物から、
「茶の湯」を知り「点前」を知ることも出来ます。
ところが、縁あって、石州流を学ぶこととなった皆さんは
残念ながら、その機会を得ることが少ない、
またはほとんど出来なかったのが今まででした。
結果、大変多くの方々から、
「石州流を学ぶ書物はありませんか」と訪ねられ、
「残念ながらありません」と答えるほかありませんでした。
そこで様々な角度、方法で「石州流」を研究してきた、
晴山の成果報告をしていこうと考えました。
一つは仕事柄、多くの石州好茶道具の復活、
石州流ならびに茶道史の史料発掘と研究がありました。
また茶人として、茶事の実践と研究、
点前の意味、意義の研究などをして参りました。
これらのことをお一人でも多くの石州流茶人の方々参考にして頂ければ幸いです。
以下の研究会を開催しております。
晴山茶湯塾 研究会 石州流を学ぶ方のために、特におすすめの講座です。
石州流はこうして学ぼう
「私は石州流です」とか「茶道石州流では」と語る人々は
より深く石州公の足跡をたどり、
石州公の思いに近づく茶の湯を目指さなければ成りません。
現在のところ石州公、石州流について単独で書かれた書物は
非常に少なく、石州流を学ぶ人々にとって「流儀を知る」ことが難しくあります。
いくら「教外別伝不立文字」とはいえ全くの資料がないのでは、
学びようがありません。そこでそれを学び、伝えていく手段として、
史料の在処や学び方の方法をお話ししていくこととします。
石州公没後、三百三十年を過ぎた今、後に述べる
「完全相伝」による伝承を経た「点前」や「動作」を
統一することは不可能です。それぞれの流派により伝承してきた
点前の意義、意味合いを知りより「意味の通る点前」や
「茶事をした場合に矛盾をしない点前」を導き出していくことにより、
失われた伝承を蘇らせることが出来、後世に
よりよい石州流茶道を伝えることとなるのではないでしょうか。
そのための手順方法として以下のようなカリキュラムを提案します。
③茶事を基本として点前をする。(点前の意義と道具)